企業は、継続的利益の創出、つまりゴーイングコンサーンという前提で様々な活動を行なっている。その目的は、第3者を含めたステークホルダーに対して、利益の創出から発生する間接的ベネフィットを含んだ貢献活動である。
そのためには、事業活動を継続し、利益を出し続けることが必要であるが、経営環境の構造的変化や技術革新、ニーズの変化、異業種参入、規制緩和等、様々な要因により自社の経営を揺るがす予測不可能な出来事が数多く起こり、既存事業を永遠に続けていくこと自体が難しくなっている中、新規事業戦略は企業成長の重要なファクターとなっている。
全ての会社が「味の素」や「コカコーラ」のような超ロングランヒット商品を開発できるわけではないため、その時代ニーズにあった商品・サービスを随時提供していくスタンスが重要になってくる。
一般的には、PLC(プロダクトライフサイクル)流のS字曲線を描くとされているが、長期にわたり、成熟期を維持している商品も数多くみられるため、環境変化に対応したマーケティング戦略の重要性も見逃せない。
様々な環境適応を続けていくなかで、たった1つの商品・サービスにフォーカスすること自体、継続を前提にすると非常にリスクが高いとされるため、既存商品・サービスを新しい市場に投入する、新しい商品を新しい市場に投入する等、様々な戦略が認められるのである。
※PLC(プロダクトライフサイクル)とは・・・
製品の売上と利益の変遷を4つの段階で説明するモデル。各々の時期において適切な戦略をとることが企業にとって生き残りの鍵となる。
次に、アンゾフの成長マトリクスという考え方がある。
①住宅会社においては、新築販売時に多くの周辺商品を抱え、そこに注目するのが新商品開発戦略である。
②市場開拓戦略としては、今の主力住宅商品から、次の商品を投下していくというものである。
住宅業界という、狭い国土の有限リソースの切り替えや置き換えという要素が強い業界における、建築・リフォームという同手法でのせめぎあいの中では、新しいモデル化を果たした企業が大きく飛躍している。
それが、エコ住宅や超ローコスト住宅等への新しい市場への挑戦なのか、住宅を基本としたその周辺事業への挑戦かに分かれてくる。
いずれにしても、自社リソースをどのように利用し、新しい挑戦をしていくかが必要であり、将来への投資を常に志向していくことがゴーイングコンサーンの必須条件となってくるのである。
※アンゾフの成長マトリクスとは・・・
製品(事業・サービス)と市場(顧客)を軸にした2次元の表を作り、成長戦略を「市場浸透」「製品開発」「市場開拓」「多角化」の4つに分類し、それに応じた成長戦略がある。